ヨモツ雑記帳

雑記帳。感想とかをぼろぼろ書いてるノート。

「綺麗な世界」を見ると涙が出るんだ

君は「ラ・ラ・ランド」のオープニングで泣いたことがあるか?

アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」のオープニングで泣いたことがあるか?

オープニングで、まだ物語が始まってすらない序奏で、泣いたことがあるか?

 

私はある。

 

ラ・ラ・ランドのオープニング「Another day of sun」はあの画の綺麗さに思わず拍手しかけたレベルだった。映画館だったからしなかったが、貸し切りだったり応援上映だったら叫びながら拍手喝采していただろう。というかあの間は絶対そういう「間」だろう。拍手させろ。

高速道路をステージに、画面は色とりどりに彩られて、たくさんの人が歌い踊る。その中でも特に二番の後の間奏が大好きだ。

トレーラーの扉が開かれると四人規模の楽団が出てきて、それぞれティンパニ、大太鼓、チェロとフルートを吹き叩き鳴らす。それに人々は手拍子を打ち、つられて踊りだす人に喝采が起こる。なんて綺麗な世界だろうか。「これから『ラ・ラ・ランド』が始まりますよ」と言わんばかりのオープニング。たまらない。

・・・これ以上話すとラ・ラ・ランドについての記事になってしまうので今回は割愛しよう。ぜひとも読者諸君には「ラ・ラ・ランド」を見てほしい。見て。見るんだ。

 

デレアニのオープニング「Star!!」はモノクロの映像と静かなイントロで思わず口を覆った。騒がしさと色とりどりの画だった「Another day of sun」に対し、こちらは静かに幕が上がる綺麗な画だ。

凛、未央、卯月がそれぞれの属性色のシンデレラプロジェクトマークを手のひらに浮かべ、卯月の放り投げるキュートなハートが星へと変わる。

星空広がる世界への扉が開くと、モノクロだった世界に色が付く。ここまででもなんかすげえもんが始まったぞと思わされるが、問題はそのあとだ。

人差し指を上にあげて行く動作アニマスのOPじゃん。「READY!!」やんけ。ここでもうなんかこみあげてくるものがあったが、直後にトドメを刺された。

上げられた人差し指は降ろされ、画面のこちら側に向けられる。

違う。「READY!!」ではない。アニマスを踏襲してる(と思う)が、オリジナルの振付になっている。これはアニメ「アイドルマスター」ではなく、アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」である、と言わんばかりだった。同時に盛り上がっていく曲調に、気づけば涙を流していた。

アニマスからアイドルマスターにハマった私にとって、これは思い出ボムも甚だしかった。泣くでしょ。泣くわ。

以降の映像もエモがすぎて二話OPの段階でなんかもう感情が限界点だった。「星 いっぱい輝く 輝く星になれるよ」で舞台袖からステージを見守るプロデューサーが映されるところが大好きだ。

彼女らアイドルを御伽話になぞらえて「シンデレラ」というのであらば、星になれるよう導くいわば「魔法使い」のポジションの彼が、「星になれるよ」の詩と共に映される。

あくまでステージ上で輝く"星"たるのはアイドルだが、その星々を支えてきた彼は、光の当たらない暗がりから、ただ見守るのみ。

なんというか胸がいっぱいになる。

 

あとは君の名はのオープニングも好きだ。君の名はで一番好きな曲はオープニングの「夢灯籠」だと言うと、たぶん10人に3人くらいからは同意が得られると思う。

内容はといえば、本編のあらすじをなぞるようなものだ。都会に住む青年と片田舎の少女、それぞれがそれぞれの世界でお互いを探す。時が経って、成長して、そして───。

アニメ映画で個別にオープニングがある、というのは「君の名は」で初めて観た演出だった。本編と地続きではなく、オープニングだけで個別に説明がなされるもの。原風景とビル群とを映し「互い違いの世界」が見える。そのどれもがこれまた綺麗なのだ。「君の名を 今追いかけるよ」で終わるのもとても好きだ。

 


本編が始まってすらない、幕開けの段階で涙腺を叩き壊される。

まあ言ってしまえば「涙脆い」だけだが、それでも綺麗な世界はどうしたって綺麗なもので、そんなものを見せつけられては心が揺さぶられて震わされて息苦しくなってしんどくなって、泣く以外吐き出せる感情が無くなってしまうのだから仕方ない。映画館だと限界になった感情を叫ぼうにも叫べないしね。

感受性が豊かすぎるとすぐ泣くのは考え物かもしれないが、泣く時は思いっきり泣いたほうがたぶんスッキリするから泣きたいときは泣いたほうがいいんだろう。

これからもいっぱい泣いて、いっぱい感動していきたい。