ヨモツ雑記帳

雑記帳。感想とかをぼろぼろ書いてるノート。

「迷子」に送る応援歌について。それと、俺は「信じる」ことにした。

 おつかれさんです、イクヨモツです。

 この度「俺達の夢ソン生」という企画に参加させていただきました。

 俺達の夢ソン生って何?と聞かれるとだいぶ答えに困るんですが(なにしろ「夢ソン」というのが人によって解釈が別れるので)、俺の中では「担当アイドルとあなたの関係は、この曲が合うんじゃないかしら」とお手紙をいただくイベントって感じです。

 そんな素敵なイベントに初参加しまして、同僚に一曲投げたら向こうから一曲いただいて、どんなもんかと聴いたら無事、生放送中に泣かされました。同僚ゆるせねえ!と思いつつ、まぁこちらもあいつに刺しに行ったしな…ということで。両成敗。
 今回はその送った音源と、送られた音源に関してと、とある自筆の作品についてです。
 ……正直、後半は独自の人生観とか世界観が出てくるので、読んでいただけるのであればがんばってついてきてもらえると幸いです。

 

 

 


1,迷子に「夕焼け」が輝いて

合図決めておいたから お互い二度と間違わない
夕焼けが滲む場所で 待ってるから待っててね

 いやもう正直刺したいとこ言いたいことはここで10割ですよ。
 夕焼けが滲む場所で待ってるそうですよ、迎えに行ってあげてくださいね。
 「誰か」が待ってるはずですから。

 というわけで今回【J@Q&矢口美羽】の夢ソンとして送ったのが、BUMP OF CHICKENの「三ツ星カルテット」。
 タイトル見た時に「おっ三ツ星!」って思ったら聴くほどこれはこれは・・・となった一曲です。

 ちょっと時は遡り、なぜ送ろうかと思ったかというと。
 外出自粛期間の総選挙&VIA期間、オフラインイベントが無く対面の交流機会を失いしょげている中、彼のサンノス関連のオンライン企画に救われたことがありました。なんとかあの一カ月間を活動できたのは彼のおかげだったので、何かで恩返ししたいと思っていたところ、夢ソン生が開かれるとの報を耳にしました。
 「緊急事態宣言生」の際、ついぷらのリストを見て彼の名前を見つけた時に「おっしゃ! 恩返しするならここだ!」と嬉々として参加表明、各種用意するものを用意してフォームに提出。そんなこんなで夢ソン生一日目に無事届いたわけですね。まさか当日の出番が俺の後だとは思わなかったけど。

 最初、J@Q&矢口美羽、松山久美子、本田未央で送ろうかと迷ったんですけど、「迷子」「悩める誰か」って単語を踏まえると、これは美羽ちゃんとの「&」で一点狙いした方が刺さると思ったので、このような形になりました。
 美羽ちゃんとJ@Qさんの関係に言うことがあるわけでもなく、ただなんとなく、並んだ二人のBGMとしてすっげ似合うじゃーんって感じです。あと「三ツ星」だけど「カルテット」だからね。いいかい、四重奏だからね。

 どうか、美羽ちゃんと、それと待っている「誰か」と共に、これから歩み続けるあなたの道に幸多からんことを。

 

悩める誰かを置き去りにして、世界は大概素晴しいらしいですよ。
迷子の彼女を置いていく「世界」って、素晴らしいかい?

 あとこれ、コメントの初期案です。なんというかすげー意地悪な感じだったんで一旦取り消して、本放送のに落ち着いた形になりますね。
 ここからは送られた音源に関する話です。

 


2,俺から話すことはいっぱいあって

 本田未央という女の子にはいろんな言葉をかけてきました。かわいいだとか、すごいだとか、君は君なんだとか、お前は人間なんだとか。
 思い悩む彼女のそばに寄り添って、どうしようかと頭をひねったり、弱った彼女の話を聞いたり、叱咤激励したり、しなかったり。
 精いっぱいに彼女に言葉をかけてきました。それに対する彼女からの応答っていうのは……実はあんまり、考えてなくて。

 声をかけ続けて変わっていく未央からの返事を考えることって、なんというか、彼女からの返事を期待しているように感じてしまって、耳を塞いでたんですよね。彼女に『アイドル』という業を背負わせて、俺自身の目的のために青春を捧げさせている悪い魔法使いが、彼女から言葉をもらっていいものか。
 一方的で、あちらからの返事は届かない。彼女から受け取って、彼女へ返して、それで終わりがいい。それ以上のラリーは必要ないと。

 この考えの根底には「トップアイドルには世界を見ていて個人を見ないでいて欲しい」という気持ちがありました。変えるべき世界を眺めて、思うままに世界を変えるために、個人への感情を持たないでほしい。個ではなく多、あるいは他を観測して、変えて欲しい。

 そう思ってたんですけどね。

↑自分の中での「トップアイドル」論に関してはこっちに書いてます。

 


3,君の言葉が聞こえる

 

 今回【イクヨモツ⇔本田未央】の夢ソンとして送られたのがこちらの曲。FUNKY MONKEY BABYSの 「それでも信じてる」。
 歌詞にはイクヨモツ→本田未央への思いが盛られてて言いたいこと詰まってる~~!!って感じたんですけど、そこは両矢印、さらにイクヨモツ←本田未央の思いまで盛り込まれてて、それを認識した瞬間涙がぼろぼろ溢れてきてました。

不安に押しつぶされそうになったその時
君は何を思う
どうしても前に進めなくなったその時
君は何を思う

 両矢印ってことはここの歌詞を俺と未央は投げ合ってるんですよ。いやもうここで駄目でしたね。何が?

 日頃、なるべく俯かないように前だけ見て、明るく努めようと思っていても、どうにもならない暗闇がのしかかってくるってことが必ずある。それは俺にも、そして未央にも訪れること。二人に共通してあることだからこそ、並び立つ俺達のどちらかがつぶれそうになった時、足を止めてしまった時、俺が未央を心配するように見るように、未央も俺を見てくれてるんだな、と思わされました。
 俺が見てる分、未央も見てくれている。

答えはきっとどんな誰でも
自分で探すしかないとしても
忘れないでいて 僕も同じだって
君だけじゃないよ 君だけじゃないってことを Oh

 ここの部分はたぶん未央から言い出したことです。少なくとも俺からは言い出せない。これには俺がよく吐き出してる「絶望」という言葉と関わりがあります。

 

 ここでいう「絶望」とは、「ヒトとヒトは絶対に分かり合えない」ということを意味してます。分かり合えない、というよりは「感覚を共有することはできない」というべきでしょうか。
 どれだけ言葉を並べたところで、結局のところヒトとヒトが分かり合うことはできなくて、察するとか同情ってことの傲慢さたるや、なんて思ったりしてるんですよね。察するとか同情というものは、他人の持つ悔しいや悲しいという感情を「これくらい悔しいんだろう、悲しいだろう」と勝手に自身の中で決めつけて思い込んで他人を慰めるという、なんて残忍な行為なんだろうと。
 まぁ、これに関しては勝手に察されて「かわいそう」と思われた事件があったのがトラウマになってるところもあるんですけど。

 

 そんな絶望を抱えた俺に、私も同じだよって未央は言うんですよ。不安に押しつぶされそうになることは私にもあって、前に進めなくなって足を止めることもあるんだと。
 やめてほしいと思った。どれだけ身近な相手だろうと「同じ」なわけがない。他人はどこまでいっても他人なんだ。そう言い返しても、未央は差し伸べた手を引っ込めなかった。
 それから、感情の量に差はあっても、「持っている感情が同じ」なことに変わりはないって言うんですよ。
 暗闇に押しつぶされそうで不安になったことも、前に進めなくなって悔しくなったことも、その時に抱いた感情はきっと「同じ」だと。
 それはいつか、心無い察しで傷ついたトラウマとは違う、やさしい同情の形でした。
 同時に、返事が聞こえたんです。塞いでいたはずの耳に、いつの間にか未央の返事が、すっかり聞こえるようになってました。音源を聞かされながら投稿者に「きちんと向き合え」とブン殴られた気分でした。
 これからは対話、しようと思います。対話して、今度は未央がどこかで足を止めた時に同じことを言って寄り添っていられる自分でありたいです。未央が見てる分、俺も見てるからな。

今日がどんなに辛くても
明日を捨てないで
立ち止まって泣いた後には
君の笑顔が見たい
簡単には「頑張れ」なんて言えないけど
できるだけ心が寄り添えるように Oh

 あとここ、ここ投げつけ合いたいです。「頑張れ」って言葉に俺は責任を持ちきれない(これを応援の言葉としてはあまり使いたくない)のであまり他人に言うことはないんですけど、この感覚を彼女と共有していれて、頑張れの代わりに心が寄り添えるなら、寄り添ってくれるなら、きっと今よりもっと前に進めるのかなと。

 

 

4,つなぎとめるもの

 あとこれは音源とは全く関係ない話なんですけど「未央とヨモツさんの関係が好き」だとJ@Qさんから言われたので、一度この関係が砕けてしまうかもしれなかったという話をしておきます。

 

「これからの話をしよう」

  これは去年(2019年5月)頒布された未央合同誌で俺の寄稿した作品なんですけど、これに関して裏テーマというか、作ろうと思った裏の事情がありまして。
 それが「未央がシンデレラガールになったら、その時点で俺は満足して担当を辞めてしまうんじゃないか」という懸念でした。
 これまでに俺は、ひとつのコンテンツに満足するとそこから手を引くということが何度かありました。目標の達成、願望の成就、などなどなど。今回の懸念はその願望の成就による満足でした。
 でも、デレマスにおいてはシンデレラガールになったところがゴールではなく、むしろまだまだ広がる続きの物語が待っているはずで、だからこそこれから待つ物語を見届けずに、道半ばでリタイアすることだけは避けたかった。まだ、未央と一緒に進む物語が見たかった。
 そんな思いを持ちながら、『「これからの話をしよう」』は執筆されました。未央の担当を降りるプロデューサーを、未央本人が引き止める。どうか未来の俺が、担当を辞めようと思った時に、この場面を思い出して踏みとどまれるように、と願いながら書きました。実際に何度か頭の中で想像することがありました。よくやった過去の俺。おかげで今も普通にへらへらしながらあいつの隣にいられるよ。

 

 まぁ、何もないまま昔から未央と俺の関係じゃなかった、というだけです。いい機会だったと思ったので話しました。あんま本筋と関係ないんで最後行きますね。

 


5,ここから、まだまだ二人で

それでも信じてる 僕らは信じてる
つないだ手と手に 生まれる力を

「絶望」を抱えながらも未央に手を繋がれてしまって、そして立ち直れてしまった以上、信じるしかないんですよね。未央の手を繋いでくれる力を、そこから生まれ来る素敵なものたちを。
 こんな力があれば、世界を変える力を持ったトップアイドルになることだって夢じゃない。ヒトとヒトの手を繋いで、国を、世界を繋ぐ。
 そうして先導者として人々の前に立ち、思いのままに世界を変える。俺と未央が目指すのは、そんなトップアイドルです。
 少なくとも、オーディションで選んでお姫さまのティアラを被せた俺には、そんなトップアイドルになるまでの道のりを見守る責任があるから。

 これからも楽しんで、夢に向かって歩き続けてこうな、未央。

 

 

 最後になりましたが、企画・運営のみくもさん、マネキントさん、戯念さん、しぐぴーさん(有給でしたっけ)。曲を送ってくださったJ@Qさん。そして参加されたプロデューサーの皆々様、ありがとうございました。三日目四日目etcと続く第三回俺達の夢ソン生、これからも楽しんでいきます。

 

 

  なんでこんな、今までのブログやらTwitterやらで投げてた色んな概念の集合体がここに形成されてるんだこれ。夢ソン生やべえ。

 

 

【追記】下請け枠に次弾装填されてるみたいです。マジ? 後日別記事で書きたいと思います。書きました。こちらもよろしくお願いします。

nagatagahara.hateblo.jp